ケーキ王子の名推理5 (★★★★☆)

ケーキ王子の名推理5(新潮文庫)
■あらすじ
ついに、未羽と颯人は恋人同士に。イケメン王子と夢の手つなぎ登校で学校中が大騒ぎ。週末には横浜中華街で初デート…神展開に幸せ絶頂の未羽だけど、嬉しいだけ不安も募るのが交際したてあるあるで…?表参道を舞台にしたスイーツ事件、ハロウィンパーティーで明かされる意外な謎―。初々しい二人を応援する新章「恋人編」。甘さふくらむ青春スペシャリテ第5弾。

■感想
シリーズ5冊目。とうとう未羽と颯人は恋人同士に、二人の甘酸っぱい関係を堪能できる1冊でした。恋人になったことで距離感に悩みつつも言いたいことがいえなくてギクシャクしてしまう未羽、やっと吐き出した未羽の言葉に応える颯人のイケメンっぷりがさすが。最後の「あーん」は胸焼けがしそうだった(笑)
そして前から少し登場していた葵が本格的にストーリーに絡むように、漣との出会いのエピソードからして自分をお嬢様として扱ってくれる人よりもはっきりと注意して導いてくれる人の方が新鮮で好きなんだろうな。未羽と友情を育みつつ漣との関係も少しずつ改善していくといいな。