ひきこまり吸血姫の悶々2 (★★★★☆)

ひきこまり吸血姫の悶々2 (GA文庫)
■あらすじ
「ごめん。お前、誰だっけ」?コマリが意図せず煽ってしまったのは七紅天大将軍の一人、フレーテ・マスカレール。これがきっかけで事態はどんどんエスカレートし、ついに将軍同士が覇を競う「七紅天闘争」にまで大発展してしまう!敵となる将軍どもは手ごわいヤツばかり……かと思いきや、コマリは新たに七紅天となった少女、サクナと打ち解ける。文学趣味で、コマリのことを「姉」と慕うサクナは、コマリ以上に内気で気弱な子だった。一方その頃、宮廷内では要人暗殺が横行。さらにはヴィルがサクナに微嫉妬したりと、コマリの周囲は大さわぎ。コマリの平穏な引きこもりライフは、はたしてどうなる!?

■感想
シリーズ2冊目。今回はコマリと同じくなりたくないのに七紅天大将軍になってしまったサクナがメイン。大人しそうな顔して意外に策士で根性あるし、無自覚に強いし、結構なストーカー気質で見た目と違って色々な意味で底知れぬキャラでした。彼女がずっと抱えていた闇をコマリが吹き飛ばしてくれたのは正に爽快
な展開。覚醒したコマリは本当に凛々しくて素敵、コマリにもサクナという友人が出来て良かったです。ヘルデウスさん良い人だった、疑いそうになってごめんよ。
そして段々と侵食していく「逆さ月」の存在、コマリめっちゃ狙われてるしエピローグが不穏ですな。ヴィルに毒殺された上にコマリに圧倒的な大差で敗北したデルピュネーが哀れ(笑)