月50万もらっても生き甲斐のない隣のお姉さんに30万で雇われて「おかえり」って言うお仕事が楽しい 1(★★★★☆)

月50万もらっても生き甲斐のない隣のお姉さんに30万で雇われて「おかえり」って言うお仕事が楽しい 1 (オーバーラップ文庫)
■あらすじ
社畜の松友裕二(まつともゆうじ)が残業から帰ると、隣に住むOLの早乙女ミオ(さおとめみお)が家の鍵をなくして立ち尽くしていた。雨でずぶ濡れのミオが不憫になった松友はベランダからミオの家に入り、玄関を開けて言う――「おかえりなさい。今日は大変でしたね」そんな何気ない「おかえり」が心に刺さったミオに、松友は衝撃の提案を受ける「私の月収は五十万です。月に三十万円であなたを雇います」実は生活力ゼロで極度の人間不信だったミオと、彼女の身の回りの世話をする仕事を引き受けた松友。
ゆっくりと距離を縮めていく二人の間にあるのは単なる雇用関係かそれとも――。
孤独なお隣さんとのアットホームラブコメディ。

■感想
お隣さんとイチャイチャしているのがメインかと思いきや、イチャイチャもありながらヒロイン・ミオの心の闇を裕二が寄り添いながら癒していくお話でもあって良いラブコメでした。脇を固める元同僚の土屋や後輩の村崎も良い奴で特にUNOのエピソードが面白かった。
裕二の会社の社畜っぷりが酷すぎて最後の展開にはスカッとしましたとも。ミオの精神的な支えでもあった「あーちゃん」、「おかえり」のたった一言が一人暮らしの人にとってどれだけ心に染みるのかが分かるお話でした。松友と出会ったことによってミオの世界が広がってくれて何より。