ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~(★★★★☆)

ティアムーン帝国物語 ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~
■あらすじ
崩壊したティアムーン帝国で、わがまま姫と蔑まれた皇女ミーアは処刑された。―はずが、目覚めた彼女は12歳に逆戻り??第二の人生でギロチンを回避するため、前世の日記帳を手に帝政の建て直しを決意する。手始めに忠義に厚い下っ端メイドと、左遷されたが優秀な文官を味方につけ、失敗した過去をやり直す日々が始まった。だが、ミーアの本音は「我が身の安全第一」。仇敵を遠ざけ、人脈作りに励むうちに、なぜか周囲の忖度で次々と奇跡が実現!やがて、身勝手なはずの行動は大陸全土の未来を大きく変えていくのだった…。保身上等!自己中最強!小心者の元(?)ポンコツ姫が、前世の記憶を武器に運命に抗う、一世一代の歴史改変ファンタジー

■感想
シリーズ1冊目。断頭台で処刑されたはずのミーアはなぜか12歳に戻っており、処刑回避の為に国の建て直しを決意する。ミーアの行動原理は基本的に処刑回避の為、だけれどもそれが運の良い方向に回り始めて周囲の人々の信頼を得ていく。特にルードヴィッヒの誤解が凄まじくて笑える。メイドのアンヌとは姉妹のようで微笑ましい。
前世では自分を処刑したサンクランド王国の第一王子・シオン、ミーアは関わりたくないのにシオンはミーアを気にしている様子。シオンは良い奴っぽいけどアベルがお相手なのかな?色々と勘違いされて神格化されているミーアですが、根は優しい子なのでこれからもこの勢いで突っ走ってほしいです。