ひきこまり吸血姫の悶々(★★★★☆)

ひきこまり吸血姫の悶々 (GA文庫)
■あらすじ
「…ふぇ?な、なに?」引きこもりの少女テラコマリこと「コマリ」が目覚めると、なんと帝国の将軍に大抜擢されていた!しかもコマリが率いるのは、下克上が横行する血なまぐさい荒くれ部隊。名門吸血鬼の家系に生まれながら、血が嫌いなせいで「運動神経ダメ」「背が小さい」「魔法が使えない」と三拍子そろったコマリ。途方に暮れる彼女に、腹心(となってくれるはず)のメイドのヴィルが言った。「お任せください。必ずや部下どもを勘違いさせてみせましょう!」はったりと幸運を頼りに快進撃するコマリの姿を描いたコミカルファンタジー!引きこもりだけど、コマリは「やればできる子」!?第11回GA文庫大賞優秀賞受賞。

■感想
主人公・コマリの可愛さを讃えるギャグ全開のコメディかと思いきや終盤はシリアス要素もあって良いバランスでした。メイドのヴィルとの百合百合しい会話も面白かった。コマリの部隊の隊員逹がカオス過ぎてツッコミどころ満載、でもコマリ可愛い!は皆一致しているようで微笑ましい。
戦争と言っても死んでも生き返れるシステムなのでそんなに悲愴感はありません、戦争=デモンストレーションという突飛な設定。覚醒してからのコマリさんマジで強すぎ、ミリセントに対しての「おまえはあわれだな」という台詞にスカッとしました。コマリの大変な日々は続くようなので次回に期待。