特殊能力統轄学院 叛逆の優等生と悪魔を冠する少女の共犯契約(★★★★☆)

特殊能力統轄学院 叛逆の優等生と悪魔を冠する少女の共犯契約 (MF文庫J)
■あらすじ
夜空に輝く純白の翼。降りそそぐ無数の雷撃。そんな超常の現象を引き起こす“脅威”と呼ばれる力。特殊な力を身に宿した少女たち“観測者”を保護、養成するための機関『特殊能力統轄学院』。しかし実態は理外の力を持つ彼女たちを隔離、統制、そして利用するための施設であった。日常を奪われた監獄のような学院島で、かつて機関に連れ去られた幼馴染のことを調べるため優等生を演じ監理官を目指す紫門。ある日、機関に隷属し、悪魔『アスモデウス』の称号を持つ少女と行動を共にする仮契約を結ぶことになり―。君を絶対に助けに行く、たとえ世界のすべてを敵に回したとしても。

■感想
自分が想像した設定を特殊能力として身に付けた少女たちを監理する監理官を目指す主人公の紫門。異能力バトル全開でちょっとお腹いっぱい。紫門が幼い頃に生き別れになってしまった幼馴染、アスモデウスが会いたいと願う彼、二人の願いは似通ったものでその仲間意識を通じて諦めかけたアスモデウスを再起させる展開は熱かった。
紫門は大切な人に会いたいがために後戻り出来ない道を突き進んでいるんだなと。たとえ打算的だとしても罪の意識がある以上アスモデウスや烽火たちへの友情は本物だと思いたい。続きがあるなら読みたいです。