ヘルハウンド2 犯罪者プロファイラー・犬飼秀樹(★★★★☆)

◼あらすじ
行動心理分析特別捜査権利法―通称“特権法”に登録された民間人プロファイラー、犬飼。悪魔的手法で難解事件の真相を暴いていく彼の目の前で、殺人事件が起こった。容疑者として逮捕されたのは、彼のアメリカ滞在時代の親友。凄惨な現場に残された『J』の文字、次々と起こる連続刑事殺し…混迷を極める事件は次第に、犬飼の隠された過去へと繋がっていき―。なぜ犬飼は“黒妖犬”と呼ばれるプロファイラーになったのか。衝撃の犯罪心理サスペンス、第二巻!

◼感想
シリーズ2冊目。犬飼のアメリカ滞在時の親友が連続殺人犯として追われることに、犬飼の過去に迫りながら事件を追っていく。いやー浅倉が見事にムカついたので最後に諭吉がガツンとやってくれてスカッとした。瀕死寸前なのに犬飼を安心させる為に声をかけてたことといい諭吉はどんどん逞しくなっていくのかな。逆に諭吉不在の犬飼が心配でした。
最初の通り魔事件はやりきれないというか陰湿だなと、諭吉の優しさに少しでも彼女が救われたなら良かった。Jの事件は叶わなかった恋とほろ苦い友情の結末といったところでしょうか、犬飼にとっては苦しい結末ですが諭吉がいるなら大丈夫でしょう。