- 作者: 綾崎隼
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2019/03/21
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
フリースクール〈静鈴荘〉で教師として働きはじめた佐伯道成は、一人の生徒を追い詰める深刻なトラブル――謂れのない罪の告発と嫌がらせに直面する。大人の悪意から子どもを守ろうと必死に奔走する佐伯だったが、先輩教師の舞原杏が選択した救済のカタチはあまりにも意外なものだった。一方、心を閉ざしていた〈静鈴荘〉の住人・三好詠葉にも変化が訪れ、残酷すぎる恋物語が動き出す!
◼感想
シリーズ2冊目。前回の衝撃のラストから佐伯によりバスジャック事件の真相が明かされていく。たった一人の少女を守りたかった、でもそれは杏の指摘通り佐伯の独り善がりな部分も多かったのかもしれない。初恋の少女に再会したことで佐伯が色々とふっ切れたのは良かった、後は詠葉に対してどう接していくか。
なぜ「ひーちゃん」呼びが絶対なのかが判明、ひーちゃんには罪はないし犯人の行動は常軌を逸してるけど同情できる部分もあるところがややこしい。終盤は杏と詩季の不思議な夫婦関係がクローズアップされていく、杏が抱える歪みとは何なんだろうか。次も楽しみ。