ナイトメアはもう見ない: 夢視捜査官と顔のない男(★★★★☆)

夢で他人の記憶を見る異能を持つ“夢視者”の笹川硝子は、特殊捜査官として京都府警に勤めていた。遺体に触れるとその者の死の瞬間を追体験できる能力を活かし、事件を解決に導いている。そんな中、同じ特殊捜査官で先輩でもあった川上未和が、硝子に「ナイトメアはもう見ない」という謎のメッセージを残して行方不明になってしまう。さらに未和の汚職疑惑が発覚し…?2018年ノベル大賞佳作受賞!

遺体に触れることで他人の記憶を夢で見ることのできる特殊捜査官・笹川硝子が主人公。挿絵がまさかの星野桂先生で気合い入ってますね。親友が死んだり、大事な人が事件に関わっていたりと様々な困難が硝子を襲いますが持前のガッツで前へ進んでいく彼女が眩しかったです。あきの存在はやっぱりな~といった感じでした。硝子の気持ちを上手くスルーしてましたが最後は少し希望が持てそうな締めくくりで嬉しかったです。
硝子は硝子なりに一生犯人と向き合っていくんだろうな。二人の間には確かに愛情が感じられたので余計に残念な結末でした。難しそうだけど続きがあるなら読みたいです。