ラストラウンド・アーサーズ2 聖女アーサーと赤の幼女騎士(★★★★☆)

「5000万あったんだぞ、どうしてそれが0になってんの!?」“アーサー王継承戦”に備え、一緒に住む提案をした凛太朗に、瑠奈はあろうことか凛太朗の全財産を使い込み屋敷を買うという相変わらずのロクでなしっぷりを発揮する。そして出会う次なるアーサー王候補は―「師匠!お久しぶりです」凛太朗がかつて戦い方を教えた弟子のエマ=ミシェーレ。エマに仕える“騎士”ラモラック卿の圧倒的な実力に劣勢を強いられる瑠奈は「貴方、凛太朗の身請けにいくら出す!?」まさかの保身と金儲けに走り始め!?納得できないエマは瑠奈と凛太朗を賭けて、王としての器を勝負することになり―。

シリーズ2冊目。次なるアーサー王候補は凜太朗がかつて戦いを教えた弟子のエマだった。凜太朗を真っ直ぐに慕うエマは素直に可愛らしい、小動物系の愛らしさ。そんなエマに対抗する瑠奈の空回りっぷりが面白かった(笑)それでも凜太朗が王として認めているのは瑠奈であり、二人の絆の強さが分かる回でもありました。
ラモラック卿強すぎ…、そんな相手に対して隙をついてやり込める凜太朗はさすがでした。歪んでいたけどラモラック卿なりにエマを愛していたんだよね。ガウェイン卿が卑怯過ぎてドン引きでした…、終盤の戦闘で見直したけど。故郷に帰ろうとしたエマを引き止めたのは瑠奈らしいなと。次も楽しみです。