ぼくたちのリメイク5 ぼくたちに足りないもの(★★★★☆)

何も掴めなかったあの頃があった。何かを掴めそうだった十年前があった。そして何かを失った十一年後があった。全てがあったから、ここに僕がいる。自分だけが幸せを得た未来を経験して芸大生へと戻った僕、橋場恭也。課せられた使命は本来の三人の未来を取り戻すこと。「いってらっしゃい」十一年後にもらった言葉が僕の背中を押す。ここから僕たちの人生を作り直すんだ。シノアキの創作意欲を高めるため、僕は後の天才となりうる美術学科の一つ下の後輩、斎川美乃梨に近づいたもののなぜか彼女に不審がられ逃げられてしまい…。いま何かを頑張っているあなたの為にある青春作り直しストーリー、先を示すための第5弾!

シリーズ5冊目、幸せな未来から戻って再び過去で頑張ることにした恭也。スランプ状態のシノアキに刺激を与える為に後輩の斎川美乃梨と仲良くさせようとする。前回少し出てきた斎川が本格的に登場し、別チームに引き抜かれたシノアキの代わりに恭也達のメンバーに加わることに。今回の経験がシノアキの成長に繋がるといいなと。
恋愛方面では奈々子が攻めてますね!個人的にお気に入りの河瀬川も頑張っているので少しでも報われてほしいなと。最後に提示されたテーマは「物語」、恭也達にはぜひ精一杯突き進んでほしい。そしてそんな恭也達の想いが貫之に届いてほしいですね。