りゅうおうのおしごと! 9(★★★★☆)

夜叉神天衣。わずか十歳にしてタイトル挑戦を決めたシンデレラは、両親の墓の前で誓いを立てていた。「お父さま、お母さま。必ず女王のタイトルを手に入れます…私たちの夢を」しかし彼女の前に立ちはだかるのは、史上最強の女性棋士にして師匠の姉弟子―空銀子。二人が争うのは女王のタイトルだけなのか、それとも…?“浪速の白雪姫”と“神戸のシンデレラ”が遂に激突!アニメ化も果たしますます過熱する盤上のお伽話、家族の絆と感動の第9巻!シンデレラの頬を伝う一筋の涙を、若き竜王の飛車が拭い去る―!!

シリーズ9冊目。天衣メイン回、彼女の成長と将棋を通しての熱い絆に感動しました。天衣の前に立ちはだかる銀子が本当に強くて、悔しい思いをしながらも最後まで自分の将棋をし続けた天衣が凛々しかった。自分の中で芽生えた想いにも気付き、これからますます魅力的な女の子になっていくでしょうね。八一の師匠としての誠実な姿にも心を打たれました、これはモテても仕方ない。
逆に天衣に勝利した銀子、これからますます修羅の道を歩いていきそうで心配。八一といちゃついている場面もあったものの、基本的に甘え下手なので色々と上手くいかず。銀子の思いと丸っきり逆の発言をする八一に若干イラっときた、少しでもいいから報われてほしいです。