ロクでなし魔術講師と禁忌教典12（★★★★☆）

ロクでなし魔術講師と禁忌教典12 (ファンタジア文庫)

待ちにまった学院の前学期休み。早速、家に引きこもろうとするグレンだったが、セリカの強引な誘いによって、極寒のスノリア地方へ旅行にいくことに。「ねぇ、アルフォネア教授…私達と勝負しませんか?」旅行中、グレンを独り占めするセリカに見かね、グレンデート権を賭けて、雪合戦大会が勃発!?偶然居わせた女学院の生徒たちも巻き込み、伝統行事・銀竜祭へ参加するのだが…。「やらかしたもんは仕方ねえ、お前の償いを手伝ってやるよ」銀竜祭にまつわる逸話と、セリカの失われた過去。二つが交わる時、滅びゆくスノリアの運命に、グレンは立ち上がる!

シリーズ12冊目。せっかくの長期休暇ということでグレン達は極寒の地・スノリアへ旅行に行くことに。コレット達との再会やグレンとのデート券を賭けた雪合戦など気楽に楽しめる場面もあったものの、後半はシリアス多目でセリカの今後が心配になる展開でした。
これでもかという程グレンべったりのセリカが微笑ましい、システィやルミナとイチャついてるのもいいけどセリカだとなんか安定感がある。死ぬのは怖くないけどグレンと一緒にいられなくなるのは怖い、と訴えるセリカには本当に幸せになってほしい。でも最後の何かを悟ったような態度が気になるし、今回セリカに関しては伏線が多いので不安です。ラストはハッピーエンドがいいよ。