ロクでなし魔術講師と禁忌教典10(★★★★☆)

現世への復活を果たした魔人・アセロ=イエロによる、フェジテ崩壊の術式―“メギドの火”。その発動を防ぐべく、グレンたちは、学院、そして宮廷魔導士団の総力を結集する。「やつを倒す可能性のある手段は…ある」グレンのワイルドカード。その切り札を使用するために、グレンはもう一度、血に染まった過去の自分と向き合うことに。「ここに居ちゃいけないんだって…皆に甘えていた」そして、その出自が周囲に知れわたり、身を犠牲に戦うことを決意したルミアの前には、もうひとりの自分が現れ…世界が破滅に向かう時、二人は自身の罪と過去に対峙する!

シリーズ10冊目。フェジデの崩壊を防ぐべために復活した魔人アセロ・イエロと対峙するグレンたち、正に総力戦で普段は嫌味な印象が強いハーレイや脇キャラに見せ場があったのが嬉しかった。ルミアに当たり前のように温かく接するクラスメイトたちが良い奴。イヴは相変わらず不調、ぜひ巻き返してほしいです。
グレンとアルベルトの連携プレイはいつものことながらすごいですね。最初は絶対勝てる気がしなかったアセロ・イエロに打ち勝つことができてひと安心。ルミアは自分の気持ちに素直になるようなのでグレン争奪戦も盛り上がっていくのでしょうか、もうハーレムエンドでもいいと思うけどね。