ふりむけばそこにいる 奇譚蒐集家 小泉八雲 (講談社タイガ)
- 作者: 久賀理世
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/04/20
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (3件) を見る
小泉八雲の少年時代を描いた怪奇と友情の物語。窒息してしまいそうな学校生活にいきなり放り込まれたパトリック。八雲との出会いも怪異がきっかけで最初は距離があったもののお互いのことを知っていく内に友情を育んでいく展開は正に青春。八雲の守護霊的な存在である兄さんが可愛い、兄さんの存在は八雲の数少ない安らぎなんだろうな。
「忘れじのセイレーン」は愛する人を気遣う一途な思いにジーンときた。個人的には「誰がために鐘は」が一番怖かった、でもウェアリング夫人の今後に希望がみえたのには安心しました。パトリックがまたチェロを弾けるようになるといいな。