語り屋カタリの推理講戯 (★★★★☆)

「君に謎の解き方を教えよう」少女ノゾムが、難病の治療法を見つけるために参加したデスゲーム。条件はひとつ、謎を解いて生き残ること。奇妙な青年カタリは、彼女に“Who”“Where”“How”などにまつわる、事件を推理するためのレクチャーを始める…!広大な半球密室、水に満たされた直方体、ひしめく監視カメラ、燃え上がる死体。生き残るには、ここで考えるしかない―。
デスゲームものだけどそこまで緊迫した雰囲気は感じられず。これだけの舞台装置を整えるのにどれだけのお金をかけているのだろうか、と考えるのは野暮ですかね。「Who」「Why」等に纏わる事件の謎を解く、という設定は面白かったです。個人的なお気にいりは「ウェアダニット・マリオネット」。
最後のノゾムの推理は気迫が感じられて彼女本来の強さが全面に出ていました。ノゾムは最後まで茨の道を歩き続けるんだね…。一番の大きな謎はカタリ自身のような気がします。結局最後のあれは何だったんだ?