- 作者: 土橋真二郎,植田亮
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/11/10
- メディア: 文庫
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いつもの土橋さんの作風だが、痛々しい描写は抑え目のような気がする。「死」そのものを見世物として扱っていて、限られた人間だけとはいえ高校で平然とそういうことが行われているなんて恐ろしい。普通の女の子にみえるのに実は死にたがりの梨々花、それが鳴海たちとゲームをしていく内に「死にたくない」と思うようになる展開はグッド。
渚の設定はあざとすぎてなんだかなぁ。このことに関してだけ気付かない鳴海が鈍いを通り越して馬鹿にしかみえないんだが。渚の目的は勿論のこと梨々花も救えてないので続きもあるのかな…?