聖王国の笑わないヒロイン 1(★★★★☆)

王国魔法騎士団の女騎士ニア・エウクレストは、その美しさとは裏腹に、女である自分を封じて生きていた。そんなニアは、立ち寄った魔法具店で男に声をかけられる。「あんた、エルティニアだろ!?」。それは、五年前に死亡したとされる少女の名前。悲劇の美姫と謳われた伯爵令嬢エルティニアは過去を捨て、今や女騎士ニアとして生きていた。その男アルンバートは自らを転生者だと主張し、エルティニアこそ前世で見た物語の「ヒロイン」だと告げる。信じがたい話に半信半疑の日々を過ごすのだが、ある日、魔法騎士団に視察に訪れたクレイグ王子が誘拐されてしまう。ニアは独断で王子奪還へ向けて動こうとするのだが―。
ゲームの世界に転生というのは最近よく見かけるけど、視点が転生した人間ではなく無自覚なヒロインというのが新鮮。真面目で堅物なヒロイン結構好きです。ニアからしてみれば転生者であるアルンバートの言葉を信じられなくても無理はない。てっきりアルンバートルートなのかなと思いきやゼフルート?ゼフの前だと表情豊かになるニアが可愛かった。ちょっとした喧嘩にもニマニマ。アルンバートは良い奴だけど友達で終わりそう…。
アルンバート曰く実際のゲームとは違った展開になっているそうなので、それがニア達にどういう影響を及ぼすのか。後はまだあまり絡みのない攻略キャラも気になりますね。次をお待ちしています。