
- 作者: 峰守ひろかず,榊空也
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/07/15
- メディア: 文庫
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妖怪+小説の編集者。ベテランの作家さんなだけに安定した面白さでした。二話の「こんな晩」は後味が悪くて消化不良気味です。あんな奴もっと痛い目にあえばいいのに…。「黒坊主」も地味に怖かった、勝呂の身勝手さは我儘なガキと変わらんね。どの妖怪も怨念たっぷりでこの季節読むにはぴったりかもしれません。
主人公・詠見は仕事に一生懸命で読んでいて応援したくなるようなキャラ。最後に六道が再び小説を書こうと思えたのは詠見がいたから。六道の真の姿を目にして「原稿ください」と言える編集者魂が素晴らしい。やっと目覚めたのに立花さんが引退してしまうのは寂しいですね。続きがあるならぜひ読みたいです。