
- 作者: 九条菜月
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2016/08/19
- メディア: 文庫
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がっつりホラーやミステリーという訳でもなく、あらすじ通り全体的にほんわかとした雰囲気で読みやすかった。幽霊が見えてしまうことが理由で苛められている主人公・尊。クラスメイトも担任も嫌な奴ばかりだっただけに蒼一郎さんの助言が的確で素晴らしかった。結衣菜が無事で良かった。尊に懐く珠子が可愛すぎる…!そんな珠子に尊が癒され、二人の仲が良い様子を見て嫉妬する蒼一郎という定番の流れが微笑ましい。
最後の誘拐事件は切ない展開になってしまいましたが、お兄さんが犯人に対して恨みがないのがせめてもの救いですかね。個人的には蒼一郎さんの言う通り二人で生きていけば良かったのにと思ってしまいました。今月に続きも発売されるみたいなのでそちらも要チェックです。