時をかける眼鏡 王の覚悟と女神の狗(★★★★☆)

過去の世界のマーキス島でしばらく暮らす決意をした遊馬のもとに、宰相フランシスから“『女神の狗』が現れた”との知らせが届く。城下で変死体が発見され、王の治世に不満を持った女神が国を滅ぼすために遣わすという伝説の狗の仕業だとの噂が広がっているのだ。ロデリック王の善政を信じる遊馬たちは急ぎ帰国し、死体を検分するが、そこに隠されていた真実とは…!?
シリーズ3冊目、ポートギースを活性化させる方法を考えていた遊馬たちはフランシスの命令により再びマーキスに戻ることに。前回は色々と残念だったキャスリーンが国を背負っていく者として自分なりに考えているのには成長したな〜と思いました。遊馬とも友達になり仲良くしているのは微笑ましい。
こんなことだろうと思ったけど事件が無事に収まってひと安心。でもクリスが可哀想、ロデリックへの忠誠心が半端ない。まさかもしもの時は後追い自殺するつもりだったとは…。フランシスはなんだかんだいいつつお兄ちゃん大好きだよね、わかります。またポートギースに戻るみたいですが、個人的にはマーキスにいてほしいな。