玩具都市弁護士(★★★★☆)

知能と感情を持つ玩具が生み出され四十年。人に捨てられ荒んだ玩具と、落ちぶれた人間が集まる街は「悪魔のおもちゃ箱」と呼ばれるようになっていた。街に住む元弁護士のパン屋・ベイカーの前に現れたのは、キャプテン・メレンゲ率いるキッチン玩具団で…というお話。
世界観がユニークで、人工知能を持つ玩具相手ならではの犯罪も新鮮でストーリーに引き込まれていきました。主人公・ベイカーと謎の少女・ミズキのコンビもまるで兄妹のようで、なんだかんだいいつつ良いチームワークでした。ミズキの正体はずっと気になっていたのできちんと解明されてよかった。でもミズキが抱える問題はそのままなので続きがあるのかな?
事件のトリック自体は図も掲載されていたので割りと分かりやすかったです。玩具都市を取り締まる天使が自分の出世の為に嘘ついたらダメでしょ、レイエルみたいな奴がいるからベイカーも弁護士をしてるんだろうけど。ジュジュエルは随分と話のわかる人間になってましたね、最後のキッシュをねだる場面が可愛かったです。