宝石商リチャード氏の謎鑑定 エメラルドは踊る(★★★★☆)

待ちに待ったシリーズ2冊目。第1話の生意気なガキにムッとなりつつも、第2話の「戦うガーネット」は山本さんに共感できる部分が多かったなと。リチャードの言い分もわかるけど、やっぱり顔が綺麗な方が得だと思うよ。メインの「エメラルドは踊る」は結構重い真相で驚きました。正義の「いつも通り、世界一きれいな男が俺の前に立ってる」という殺し文句には悶絶した(笑)
正義とリチャードの掛け合いに思わずニヤリとしてしまいました。リチャードの甘党っぷりに拍車がかかっていて正義が作った牛乳寒天についての会話が微笑まし過ぎる。「巡りあうオパール」で傷付いた正義を包み込むように優しく言葉をかけていたのも印象的でした。羽瀬の態度は八つ当たりでしかないので反省するべき。リチャードの生い立ちについては謎のまま。ふらっといなくなってしまうんではないか、と思ってしまうような不安な描写があったのが気にかかりました。続編をお待ちしています。