■感想
乙女ゲームの悪役令嬢がリスナーのコメントを頼りに破滅イベントを回避していくお話。主人公・カサンドラとリスナーのテンポの良い会話が面白く、親友のような距離感が微笑ましくて良かったです。私自身もリスナー目線で読んでいたので段々と逞しくなっていくカサンドラの成長っぷりが嬉しかった。
聖女・セシリアのキャラがなかなかに強烈で、乙ゲーの世界では楽しんで長生きしてほしいなと。最後のカサンドラの選択が素敵でした、今の所は恋よりも友情でいいと思います。
■感想
今回は従者のアリスを掘り下げる第3巻。フローネの手先とされるアンドラウスに探りを入れようした矢先に突如アリスが姿を消してしまい···。
ただただ大事な従者を守ろうとしたオウガの泥臭いカッコよさが輝いていて、これだけ見たら悪徳どころかヒーローやん、とツッコミしたくなるような展開でした。他のヒロインと違ってキリッとした印象が強かったアリスが一皮むけた印象、最後の一文で完全にデレてたのが破壊力抜群だった。
ゆるーく生活したい本人の意志とは反対に遂に聖者の称号ももらってしまったのでこれからますます大変になりそう(笑)
■感想
主人公・積木来都は自分の才能である予知夢で憧れのヒロインが殺されてしまう未来を見てしまう。破滅の未来を阻止する為に仲間を集めて学園で黒幕として暗躍することを決意するが···。
さすが久追先生なだけあってよく練られた設定で、異能力ミステリみたいで面白かった。今回は仲間集めのターン、皆がキャラが濃くて良き。個人的には輝夜推しです。
そして最後に立て続けにドカンと大きな秘密が明かされます。妙に一条が来都に対して好感度が高いなと思ったらそういう経緯だったのか、切ないすれ違い···。これからの来都達の頭脳戦に期待します。
■感想
退学を回避する為に部活で功績を残そうと部活探しをするリクス達、そんな時に傭兵時代の妹分・トランがやってきて···。
リクスを更に上回る破天荒な妹分・トランが本格的に登場、まさかの竜でリクスの召喚獣だったとは斬新な設定。相変わらずのテンポの良い会話にこの著者お得意の熱血バトルもたっぷりで読み応え十分だった。
転生前のエピソードも続々と出てきて、本来の剣士と魔王の関係や竜との出会いと別れなどしんみりとした読感でした。ますますストーリーに深みが出てきているのできちんと伏線回収するところまで続いてほしいです。