■感想
先帝の娘でありながら後宮の死化粧師を務める紫蓮と後宮で起こる事件を調べる後宮丞の絳が事件を紐解いていく後宮ミステリ。
全体的にダークな雰囲気が漂いつつも、死者の声を死化粧師として聞き届ける紫蓮のおかげでどこか救いもある結末になっていたのが良かったです。ずっと先帝の死に囚われていた二人が真実を知ることで前へ進めるようになったのも何より。
綏の紫蓮へのアプローチがちょっと変態っぽいと思ったのは私だけ?(笑)紫蓮と綏は恋情というよりは深い信頼と絆で結ばれたソウルメイトのように見えて大変大好物な関係性でした。