白豚妃再来伝 後宮も二度目なら 二

■感想
濡れ衣で後宮を追い出された白豚妃による政略騒動完結編。最初からは最後までパワフルな珠麗に振り回された物語でした。

珠麗という太陽のような存在に後宮の皆が心のどこかで救われ、それが気持ちの良いラストに繋がっていました。皆凛々しく成長していて頼もしいかぎり。

ずっと一人で戦い続けた楼蘭にきちんと居場所ができて良かった。

珠麗争奪戦はとりあえず彼の勝利なのかな、珠麗への愛が深くて微笑ましかった。でも4年後どうなるかわかりませんね、ぜひその後も短編でいいので読みたいです。

勇者になれなかった三馬鹿トリオは、今日も男飯を拵える。

■感想
肉の描写が秀逸で、食材は「魔獣」というゲテモノなのに見事な飯テロ小説だった。

異世界で生き抜く為とはいえ魔獣と格闘して捕食していくアラサー男性トリオが逞しい。それぞれきちんと役割分担が決まっているし、仲良しなので基本的に安心して読める。

途中参戦した奴隷の南やギルド受付のアイリもどんどん「悪食」の色に染まって一致団結していくのが良い。アイリに関してはもう正式加入してもいいと思いますが。

北山が司令塔として有能過ぎる。これからどんどん有名になっていくであろう「悪食」の活躍が楽しみ。

その勇者はニセモノだと、鑑定士は言った

■感想
設定がユニークで面白かった。異世界召喚された側の視点で読むことが多いのでそういう意味でも新鮮だった。

オレ勇者詐欺、クズもいれば同情できる者もいる。 妹を憎みきれないちゃっかり者のミヤビはなんだか憎めなくてお気に入りキャラでした。

なぜ勇者はダウトをおいていったのか。詳細は明かされてませんが、きっと彼を失いたくなかったんだろうなと。

勇者はごく普通の子だった、それに気付いていたダウトと気付かなかった黒幕。それが今回の事件の要因の一つでもある。ツクモの最期の言葉を考えると罪深い黒幕だけど、ノーリーンとはまた再会してほしい。彼女の為にも。

転生したら皇帝でした1~生まれながらの皇帝はこの先生き残れるか~

■感想
腐敗した帝国の幼帝として転生した歴史好きの男が、政治の大改革を行っていく王政ファンタジー

国の歴史や政治背景など設定がきちんと作り込まれている印象を受けました。0歳からのスタートなのでゆっくりじっくり山積みの問題を消化していってほしいです。

カーマインは家族には恵まれなかったものの、ティモナや宮中伯やロザリアなどの共に政治の波を戦い抜く仲間には恵まれたようで何より。カーマインの予想とは反対にロザリオがカーマインにぞっこんなのが微笑ましい。

ルナン男爵のエピソードにはホロリときた。カーマインが王としての自覚を持ったのは男爵のおかげなのかと。

これからどんどん面白くなりそうなので次巻に期待です。

魔女学園最強のボクが、実は男だと思うまい

■感想
男性は騎士に、女性は魔女にしかなれず両者が対立した世界で騎士である主人公が女装して魔女学園へ潜入するお話。

最初は魔女の弱味を握る為の潜入と指示されていたユート、随分と安直な理由だなと思いきやストーリーが進むにつれて本当の潜入目的も明らかになっていきます。結構スケールが大きいのでどうやって畳んでいくか楽しみです。

心優しい学級委員長、お嬢様系、ツンデレ中二病などヒロインはバランスよく勢揃い。女装ネタでは定番の入浴シーンもがっつりあったのでいつバレてもおかしくない…。

メイファのオンオフの切り替えが可愛いです。自分の過去を克服した彼女の今後の活躍に期待。

ユートの言う通り平和を守る、という目的は騎士も魔女も一緒なので手を取り合う未来を作ってほしいです。

わたし、二番目の彼女でいいから。2

■感想
泥沼化がヒートアップしていて、新キャラで常識担当の浜波が好きになりました(笑)

婚約者がいながらも高校卒業まで桐島と恋人関係でいたい橘、彼女の境遇に切なさを感じつつも最後の暴走はどうけじめをつけるのだろうか…。

そして早坂のヤンデレ化も止まらない…。桐島が一番好き、という自分の気持ちに気付いたら少しはすっきりすると思うんだけど。

エロ方面も振り切れていてある意味清々しかった。犬プレイにはさすがに驚いたよ。 早坂の最後の提案がどう効いてくるか次回も楽しみです。

不死王の息子 1

不死王の息子 1 (ヒーロー文庫)

■感想
吸血鬼や人狼も存在する現代日本が舞台。お約束のように何度も死ぬヒーローやカニバリズム描写があるだけになかなかにスプラッターな作品。冷静に現実を受け止める主人公・由紀子や呑気な不死男で上手く中和されて読みやすくなっています。さすがに自分の体を食料にしてくる不死男の両親にはついていけなかったが。
最初はどこか由紀子に一線を引いていた不死男が段々と彼女に心を許していくのが微笑ましい。「なかなか壊れませんよ」、由紀子にとっては何気ない一言だけど不死男にとっては共に歩いてくれるような言葉で嬉しかったんだろうな。きっとこのまま永久就職するのでは…。