古き掟の魔法騎士I (★★★★☆)

■あらすじ
「“騎士は真実のみを語る”」「“その心に勇気を灯し”」「“その剣は弱きを護り”」「“その力は善を支え”」「“その怒りは―悪を滅ぼす”」―伝説時代最強の騎士と謳われると同時に『野蛮人』の異名を持つシド=ブリーツェ。キャルバニアの若き“王子”の手によって復活を遂げた男は、魔法騎士学校の教官として赴任する。創設者の騎士の理念が受け継がれた四つの教室、彼が配属されたのは奇しくも自身の名を冠する落ちこぼれの学級で…「お前達さ、騎士として恥ずかしくないのか?―まずは剣を捨てろ」最強の騎士は野蛮人―。新“教官”シリーズ開幕!

■感想
シリーズ1冊目。ロクでなしシリーズが好きな方なら安心して楽しめる王道ファンタジー。「野蛮人」の異名を持つ伝説の騎士・シドはキャルバニアの王子・アルヴィンによって復活を遂げる。国王が死んで政治が不安定な中で早く立派な騎士になって王になりたいと願うアルヴィン、そんな真っ直ぐで一生懸命な彼の願いがシドに届いた終盤の展開に胸が熱くなった。
剣に頼らず己をまず鍛える、シドの教えで少しずつ成長していく生徒達の絆も良いですな。あれだけ反発していたテンコのデレ具合には驚いた(笑)シドがとにかくかっけー、というのが一番の感想です(ぇ)まだまだ問題は山積みなので続きに期待。