スパイ教室04 《夢語》のティア (★★★★☆)

■あらすじ
クラウスがかつて打倒した冷酷無残のスパイ殺し“屍”が口を割ったことで、帝国が放つ正体不明の組織『蛇』の尻尾を掴んだスパイチーム『灯』は、その正体を暴くため敵が巣を張るムザイア合衆国の大都市ミータリオに降り立つ。しかし、任務指揮を任されたティアはある出来事をきっかけに、スパイとしての自信を喪失していた。彼女の脳裏にはかつて自分を助けてくれた“あるスパイ”の言葉がよぎる―。『あなたはヒーローを目指しなさい』恐怖渦巻く戦場に、想像を絶する強大な悪。絶望の淵に立たされた時、皆が待ち焦がれた英雄が現れる!

■感想
シリーズ4冊目にして第一部完結。前回の作戦で敵に騙されたことを気にして自信をなくしているティア、それに比べて他のメンバーは次のミッションに向けて着実に成長していく。リーダーとして心が揺れ動いていく中で紅炉の言葉を胸に立ち上がる姿が素敵。さすがクラウスの師匠なだけあって最期までカッコいい女性でした。
屍は幸せな最期だったんじゃないかな。紫蟻が最低過ぎたのでクラウスの超人っぷりを前にしてあっさり倒される展開が清々しい。今回はティアは勿論のこと全体的にチームワークのレベルが上がっていた気がする。第二部も楽しみです。