1LDK、そして2JK。III ~夏が始まる。二人はきっと、少し大人になる。~ (★★★★☆)

■あらすじ
「私、ぶっちゃけ夏休みの楽しい過ごし方とか知らないんだよね」(奏音)「あ、私もです」(ひまり)―。26才サラリーマンと2JKの奇妙な共同生活は、夏を迎えようとしていた。心に抱えた小さな綻びを、そっと抱きかかえるように過ごす2人。それを見守る駒村は、せめて夏休みに楽しい思い出を作ろうと、3人だけでキャンプに行くことを提案する。「あんなに笑ったのは久しぶりだったな―」。楽しいひとときを過ごせたのも束の間、彼女たちの運命を大きく動かす再会がすぐそこに待ち受けていることに、誰も気がついていなかった―。話題沸騰、“いまいちばん先が気になる”青春ラブコメが夏休み編に突入!!

■感想
シリーズ3冊目。キャンプや花火など夏の醍醐味であるイベントを楽しむ3人の姿が眩しい。1巻では2人のうっすらと芽生えた恋心に気付きながらも無視する選択をした和輝。しかし3人での共同生活がこのまま続いてほしいと思ってしまったり、友梨からの告白をきっかけに2人を女性として少しずつ意識していく等気持ちが揺れていく。
また奏の母親が帰ってきたり、ひまりが遂に知り合いに出会ってしまうなどクライマックスにグッと近づくような展開が続いていく。3人が自分の今の気持ちにどんな決着をつけるのか楽しみ。和輝は特に誰も選ばずに大団円で終わるのが無難かな。