スパイ教室03 《忘我》のアネット(★★★★☆)

■あらすじ
失踪した4人の少女。最悪の結末は――。
暗殺者《屍》の任務後、選抜組の少女たちが出会ったのは、記憶喪失で出自不明の少女――アネットの母。感動の再会に盛り上がる一同だが、それはチームを分断する残酷な運命のはじまりだった。

■感想
シリーズ3冊目。今回は忘我のアネットがメイン。屍の任務後に選抜組が出会ったのは記憶喪失で出自不明のアネットの母を名乗る女性。感動の再会の裏では相変わらず様々な策略が飛び交っていて選抜組を困惑させる。リーダーとしてチームをまとめようと必死になるティア、彼女の決して残酷になりきれないところは容姿と同じく美しい。優秀だけど皆とは馴れ合おうとはしないモニカの隠された恋心も良かった。
チームのメンバーに欠けているのは非情になりきれない残酷さ、アネットの「忘我」の意味がそういうものだとは気づかなかった。某キャラは清々しいまでにアネットに復讐されていたので良しとします。次回で第一部完結とのこと、楽しみです。