宝石商リチャード氏の謎鑑定 久遠の琥珀(★★★★★)

宝石商リチャード氏の謎鑑定 久遠の琥珀 (集英社オレンジ文庫)
■あらすじ
これまで何度もリチャードを妨害してきた富豪の少女オクタヴィアに、スリランカ随一の山岳リゾート地ヌワラエリヤのホテルへと呼び出された正義とリチャード。そこで待っていたのは、オクタヴィア本人とヴィンセントだった。ジェフリーとヘンリーも合流し、一行はオクタヴィアとコミュニケーションをはかろうと力を尽くす。オクタヴィア・マナーランド、十七歳。彼女がリチャードを妨害していた真意は何だったのか。クレアモント家執事室との関係は? そして、正義とリチャード、ふたりの関係の行方は?さまざまな答えが明かされる、大人気ジュエル・ミステリー、第二部完結編!

■感想
第二部完結ということで遂にオクタヴィア嬢と対面。彼女の自分を庇って死んでしまった親への痛烈な思い、もっと自分勝手な子かと思っていたけど紐解くとただリチャード達に幸せになってほしいと願う優しい子でした。ヴィンスとの関係が兄妹みたいで好き。それにしてもヘンリーが見違えていて逞しかった、ジェフリーの恋人には驚いたけどよく頑張った!と誉めたい。
そして正義とリチャードの関係は私が望んでいた通りになったので狂喜乱舞でした。ビジネスでもプライベートでもパートナーだとか、正義の「俺の好きな人になってくれ」発言を考えると実質ほぼ結婚みたいなもんだよね。でも決定的な言葉はなくて正義がまだ伝えられないことがあるといっていたのでそれがプロポーズ的な言葉なのかなと邪推してみる。何はともあれ大満足な展開でした、第三部が待ち遠しいです。