竜と祭礼2 ―伝承する魔女―(★★★★☆)

竜と祭礼2 ―伝承する魔女― (GA文庫)

■あらすじ
王都の護りの要「杖壁」が何者かに解かれた。魔法杖職人見習いであるイクスは、姉弟子のラユマタに半ば押し付けられるかたちでその犯人の調査に臨むことになる。調査の協力者は、竜の杖を持つユーイと同級生のノバ。わずかな手がかりをもとに調査を進めていくうちに、3人はとある村にたどりつく。その村で自らの出生を知るイクス。「善い」杖を携え、生き方に迷うユーイ。そして、村外れの森に住むという不死の魔女。各者の思惑が交錯するなか、村の収穫祭で明かされる真実とは…。竜が消えても、物語は続く。竜の魔法が残されたこの世界で―。杖職人たちの物語、待望の第2弾。

■感想
姉弟子・ラユマタの命令により王都の守護の要である「杖壁」製作に携わったマリという人物を調べることに。今回は「魔女」がキーワード。忌み嫌われている「魔女」の正体とは一体何なのか。その秘密が明かされていく内にイクスの出生についても判明していく。エピローグにしんみり、継承した彼女の今後に幸あれ。
ユーイの周辺は色々な思惑が交錯していて最後の展開には「え!?」と思ってしまった。あとがきによると続きもあるみたいなので早く二人には再会してほしい。ノバは友達思いの優しい子でした、ユーイの味方でいてほしい。オットーにきちんと居場所があって良かった。続きも楽しみです。