謎解きはマンガみたいにはいかない(★★★★☆)

独身寮から引っ越すことになった、へっぽこ警察官・徹平。散歩中に、本屋で大好きな漫画を見つけ浮かれていると、うっかり少年にぶつかり「この木偶の坊!」と罵られ、しかも「モテない警察官だろ」と推理されてしまう。落ち込みながらも新しい下宿先へ向かうと、出てきた管理人は先程の少年・穂高。元漫画家だという彼といると、何故か奇妙な事件に巻き込まれていく。しかも漫画はもう描かないと言い張る彼には、何やら事情があるようで…?元漫画家と警察官。アンバランスな二人の日常ミステリー!

元・漫画家の穂高と警察官の徹平が近所で起きるちょっとした事件を解決していく日常ミステリー。ただしミステリーはおまけ程度に思っていた方がいいかも。個人的には穂高と徹平の凸凹コンビの掛け合いをメインに楽しんでいました。出てくる料理が美味しそう。「茶封筒ルーレット」は少しこんがらがったけど、全体的に読みやすいので児童書にありそうな雰囲気。
穂高が漫画家を引退した理由は結局何だったんだろう。描きたいものがもうない、だけではない気がするが。最後のエピソードで少し希望がみえてきましたね、徹平が嬉しそうだったな(笑)