平安あかしあやかし陰陽師 三 から紅の都と最後の大祓 (★★★★☆)

平安あかしあやかし陰陽師 三 から紅の都と最後の大祓 (富士見L文庫)
◼あらすじ
陰陽師たちが畏れる男・賀茂光栄。彼は年齢不詳の美青年で、安倍晴明の師でもある。幼なじみの歌人・藤原為頼や晴明とともに都に平穏を取り戻したものの、次なるあやしき影はすでに“在原業平”を名乗る法師陰陽師としてうごめいていた。光栄は、後の世に三大怨霊と呼ばれる“早良親王”へと手を伸ばす“業平”の企みに気づくが、為頼と天皇の妃・中宮も思いがけない事件に巻き込まれていき…?晴明の歴史に隠れた師匠・光栄の、語られなかった平安秘伝第3弾、これより開宴―!

◼感想
シリーズ3冊目。心優しい為頼と光栄の会話は相変わらず和む、為頼の光栄への賛美も好きです。今回は三大怨霊である早良親王を使って悪巧みを画策する敵と対峙することに。かつての同僚と思いがけない悲しい再会をしたり、まさかのあの人とお出掛けをしたりときっちりと巻き込まれながらも本来の真面目さと優しさを発揮して光栄を精神的にサポートする為頼、本当に良いコンビだなと思います。
凛々しくてお茶目な安子は最後まで魅力的な女性でした、為頼とのコンビも良かった。安子が亡くなったことで益々光栄は政治的なことからは遠ざかりそう、為頼や弟子達が傍にいるなら上手くやるでしょうが。大好きなシリーズですが一段落したので終わりかな?まだまだ為頼と光栄をみていたいです。