妖姫ノ夜 月下ニ契リテ幽世ヲ駆ケル(★★★★☆)

妖姫ノ夜 月下ニ契リテ幽世ヲ駆ケル (電撃文庫)

 

◼あらすじ
大正十三年、春。少年、椚雪緒は、上京した先の夜鳴川邸にて美しき白蛇に出会う。彼女は父である八頭八尾の大蛇、「十六夜」の決めた縁談から逃れるため、妖相手に商売をする「化猫堂」へ助力を求めに来たと云う。化猫堂の店主、夜鳴川夜霧と猫のミタマ様に連れられて、雪緒は妖達の住まう「常夜之町」へ乗り込むが、そこは人の世の常識が通じぬ異境だった―!関東大震災後の横浜を舞台に、人と妖の縁を紡ぐ大正伝奇浪漫。

◼感想
大正時代を舞台にした妖もの。妖を見ても動じない体術無双の主人公・雪緒の器の大きさが羨ましい。姫に対しての言葉も彼の真摯な思いが伝わってきて好きなってしまうのも仕方ない、姫はこれからどんどんヤンデレ化していくのだろうか(笑)マスコットキャラ的なミタマ様が可愛かった、夜鳴川が崇めるだけの何かがあるのかは今のところ不明なので今後に期待。
糸締の正体や十六夜のご乱心の理由は意外でした。でも蜂月以外の息子が見事に使えなさそうなので試してみたかった理由は分からないでもない。確かに姫としっかりしたお婿さんに任せた方が無難だよね。面白かったのでぜひシリーズ化してほしい。