ラストラウンド・アーサーズ4 最弱の騎士と最も優れた騎士(★★★★☆)

ラストラウンド・アーサーズ4 最弱の騎士と最も優れた騎士 (富士見ファンタジア文庫)
◼あらすじ
「ごめんね…凛太朗君…私…約束…守れなかった…」魔人の力を引き出し覚醒したことで、瑠奈に振り回される賑やかで騒がしくもどこか心地よい日常を取り戻した凛太朗だったが、その代償によって那雪は世界から消失してしまったことを知る。彼女を救い出す唯一の方法は聖杯を手にすること。しかし伝説時代のアーサー王すら手に入らなかった聖杯の探索は、凛太朗たちの想像も超えた困難なもので―。「私が、貴方を家臣にするのに相応しい、世界一の王になれるってこと…貴方に証明するわ」聖杯を巡りすれ違う想いはアーサー王とマーリンの命を懸けた決闘にまで発展してしまい!!

◼感想
シリーズ4冊目。今回は那雪救出イベントとケイ卿覚醒がメイン。この世から存在を消されてしまった那雪を救うために聖杯探索に挑む凛太朗たち。聖杯の力に呑み込まれてしまった凛太朗を見事に剣の勝負で救った瑠奈のガッツはさすが。那雪には過去を悔いるばかりではなく、現在の凛太朗との付き合いを大切にしてほしい。
自分なりのやり方で瑠奈を支えることを決意したケイ卿、凛太朗と自分を比べて落ち込む場面があったのでこういう形でパワーアップして良かった。大切な人の為に無欲で犠牲になれるとかすごいよ。ちゃっかりガラハッド卿を仲間にするのはいかにも瑠奈らしい。最後も続きが気になる終わり方だったので待ち遠しいです。