ゆびきりげんまん(★★★★☆)

ゆびきりげんまん (LINE文庫)
◼あらすじ
両親が無理心中事件を起こしたことをきっかけに、叔母家族と暮らしはじめた家親佳奈子。彼女が転入したのは、一年前に世間を大きく騒がせた“女子高生指切り殺人事件”の被害者が通っていた高校だった。殺された女子高生の遺体はホテルの一室で発見され、その小指は切り落とされていたという。いまだ犯人が捕まらないなか、佳奈子の周囲で女子高生の小指が切断される傷害事件が続き、ついには佳奈子の級友がホテルで殺されてしまう事態に。事件の裏に女子高生援助交際組織の存在が浮かび上がるが…。

◼感想
両親が無理心中を起こしたことがきっかけで叔母家族と暮らし始めた佳奈子。一年前に世間を騒がせた指切り殺人事件が再び起こり、巻き込まれていく。両親の事件のせいで色々なことに対して諦めていた佳奈子、そんな彼女を温かく迎えてくれた叔母家族が素敵でした。特に翔太が良い子…!ミステリアスな拓也から目が離せなかった、最後の真実が重すぎて佳奈子がそこら辺をカバーしてくれたらなと。
ストーリーの構成自体はネジ曲がっていて面白かった。後味は悪かったけど、佳奈子が成長したという意味ではハッピーエンドかな。菜摘みたいな友達がほしい…。佳奈子の未来に幸あれ。