アヤカシ・ヴァリエイション(★★★★☆)

アヤカシ・ヴァリエイション (LINE文庫)
◼あらすじ
美貌の青年、真継晴の周囲で繰り返し起きる悲惨な事故。それは晴の祖父、座倉統十郎が持つ骨董品「匣」の相続を争う、親族たちの謀略だった。命を狙われた晴の護衛として雇われたのは、横浜山手に店を構えるという、骨董品店「杠屋(あかなしや)」の面々。彼らは、いわくつきの古道具「特殊骨董」の始末を請け負う特殊骨董処理業者であり、彼ら自身もまた特殊骨董の化身――付喪神なのだという。呪われた「匣」の秘密と晴の過去を知るために、座倉家に乗りこんだ晴と杠屋の妖かしたちだが…。

◼感想
LINE文庫創刊ということで試しに1冊購入。ベテランの作家さんなだけあって手堅くまとめられていて面白かったです。周囲で悲惨な事故が起きる美貌の青年・晴と刀剣の付喪神・和泉がコンビ。豪快そうに見えて人を殺したくないという繊細な気持ちを抱える和泉をゆっくりと晴が理解していく過程が微笑ましい。真緒達も付き合いやすそうで良かったね。少しずつ良いコンビになっていくといいな。
とりあえず座倉統十郎は滅べばいいと思う。というか座倉家ロクな奴がいない。晴の母親ってあの人なのか…?これからは 杠屋の仲間と一緒に自分の力を生かしていってほしいです。