淫らで緋色なノロイの女王(★★★★☆)

淫らで緋色なノロイの女王 (電撃文庫)
◼あらすじ
五年ぶりの故郷の街。禊が級友から告げられたのは、奇妙な噂だった。“夕焼けの女王が還ってきた―”かつてこの街を支配し、禊たちの青春を黒く塗りつぶし、忘れられない傷を植え付けた女王・緋崎ミコ。そして囁かれる女王帰還とともに、次々と不可解な事件が起こりはじめているというのだ。ミコが帰ってくることなどありえない…。だが、禊の手で“殺した”はずの美しき女王は、再び目の前に現れ、妖しく微笑む。もう一度私を殺して、と。ノロわれた街を舞台に、女王との淫らな黒い青春ホラーが幕を明ける―。

◼感想
かつて自分が住んでいた街を支配した少女・緋崎ミコが帰還したという噂が広まる。次々と亡くなっていく同級生や後輩たち、主人公・禊は仲間と共に事件を調査していく。ヤンデレの度合いが凄すぎてドン引きレベル、禊の心に居座り続けられるなら殺されてもいいと望むミコ。そんな彼女に翻弄されながらも自分の正義の為に事件を調査していく禊。最後の呪いに抗いながらミコではなく自分を刺そうと決意した禊が男らしかった。こんなに殺伐としていても二人が初めて会話を交わした場面は微笑ましくて年相応でした。
呪いの影響によってまだまだ街に降りかかる災厄は続くみたいなので続刊はあるのかな?このヤンデレな恋模様をまた読んでみたいなとも思います。