放課後質屋 僕が一番嫌いなともだち(★★☆☆☆)

放課後質屋 僕が一番嫌いなともだち (集英社オレンジ文庫)

放課後質屋 僕が一番嫌いなともだち (集英社オレンジ文庫)

◼あらすじ
空腹に耐えかね貧乏大学生の家木は、大切にしていたブックカバーを質屋に持ち込んだ。現れたのは一癖も二癖もありそうな若き店主・湯布院。この店では査定評価を「品物にまつわる思い出」でするという。はじまりは、高額査定が欲しくて思わずついた嘘…?家木と湯布院=正反対コンビな二人が、個性的な客人の忘れられない過去を解き明かす、思い出ミステリー!

◼感想
貧乏大学生・家木と作家を目指す質屋の若き店主・湯布院のコンビが客が持ち込む思い出の品の謎を解き明かしていく。小説の為のネタ探しとして店をやってる、とか金持ちの話にはついていけない。通常の質屋とは違いすぎてあまり話に馴染めませんでした。
1話目の大和田さんのコースターに纏わるお話が一番好きでした。こういう不器用な御主人だと奥さんも大変だ、言葉にしてほしいけどそれだけ信頼されていた証であり素敵な結末でした。第2話は瞳の婚約者・中目黒に苛ついた、巻き込まれた盲導犬がいい迷惑だよ。なんだかんだいって家木はこれからも湯布院の我儘に付き合っていくんだろうな。