薬屋のひとりごと 8 (★★★★☆)

◼あらすじ
毒で体調を崩した姚が医局勤めに戻れるようになった頃、猫猫のもとに大量の書物が届いた。送り主は、変人軍師こと羅漢。碁の教本を大量に作ったからと猫猫に送り付けてきたらしい。興味がないので売り飛ばそうと考える猫猫の考えとは裏腹に、羅漢の本によって、宮中では碁が流行していった。一方、壬氏はただでさえ忙しい身の上に加えて、砂欧の巫女の毒殺騒ぎや蝗害の報告も重なり、多忙を極めていた。そんな中、宮廷内で碁の大会が企画されていることを知った壬氏は、羅漢のもとに直接交渉をしかけに行く。開催場所を壬氏の名前で提供する代わりに、さぼっている仕事をこなすように説得するのだが―。

◼感想
シリーズ8冊目。正に表紙の通りで壬氏が猫猫を妻にする為に外堀を埋めていく、その方法が予想外で猫猫はもう知らんぷりは出来ないだろう。阿多との約束を守れなくなった皇帝はどんな思いなのだろうか、この二人の幼少期のエピソードが好きなので二人が一緒にいるところがみたい。変人軍師はやっぱり変人だけど凄い人なんだなと。
そして飛蝗による農作物の被害と玉葉妃 の親族の問題が浮き彫りに。玉葉妃が才色兼備なだけに兄の性格の悪さが目立ちます。不安を感じる玉葉妃、確かに猫猫がいれば頼もしいよね。兄からの手紙を踏み潰したのは決別の現れなのだろうか。壬氏の頑張りに拍手をしつつ読了。