つるぎのかなた(★★★★☆)

 

つるぎのかなた (電撃文庫)

つるぎのかなた (電撃文庫)

 

 ■あらすじ

好きじゃないんだ、剣道。…俺を斬れる奴、もういないから」かつて“最強”と呼ばれながら、その座を降りた少年がいた―。“御剣”の神童・悠。もう二度と剣は握らないと決めた彼はしかし、再び剣の道に舞い戻る。悠を変えたのは、初めて肩を並べる仲間たち、彼に惹かれる美しき『剣姫』吹雪、そして―孤高の頂でただひたすらに悠を追い続けていた、高校剣道界最強の男・快晴。二人が剣を交えた先で至るのは、約束の向こう、つるぎのかなた。「いくぞ悠。お前を斬るのは、この僕だ!」剣に全てを捧げ、覇を競う高校生たちの青春剣道物語、堂々開幕!第25回電撃小説大賞・金賞受賞作品。

 

■感想

電撃小説大賞・金賞受賞作品。久しぶりにスポ根小説を読んだような気がする。かつて神童と呼ばれながらも剣道をやめてしまった主人公・悠。そんな悠がライバルと再会したことから再び剣道に真剣に取り組む熱い展開が面白くて一気読みしてしまいました。どのキャラも個性的で読んでいると応援したくなります。

吹雪と史織のWヒロインとなっていますが、快晴がヒロインに思えて仕方ない(笑)悠が最終的にどちらを選ぶのかも気になりますね。個人的には悠と快晴の最後の試合が熱くて一番の見所でした。二人が仲良く写っている写真が微笑ましい。夏には新刊が刊行予定とのことなので楽しみです。