七つの魔剣が支配する(★★★★☆)

◼あらすじ
春――。名門キンバリー魔法学校に、今年も新入生がやってくる。黒いローブを身に纏い、腰に白杖と杖剣を一振りずつ。胸には誇りと使命を秘めて。魔法使いの卵たちを迎えるのは、満開の桜と魔法生物のパレード。喧噪の中、周囲の新入生たちと交誼を結ぶオリバーは、一人の少女に目を留める。腰に日本刀を提げたサムライ少女、ナナオ。二人の魔剣を巡る物語が、今始まる──。

◼感想
正直ハリポタ臭がすごいですが、こういう世界観が好きなので面白かったです。主人公・オリバーの印象は器用貧乏、突出した能力を持っているのにナナオやミシェーラに比べると後方支援型で地味。しかし終盤で彼の新たな一面が判明、辛い過去を背負いながら復讐を誓う姿は正に主人公に相応しい。
カティの自分の意思を貫き通す強さがカッコいい。ガーランドに言い返す場面が好きです。他の仲間も魅力的なキャラばかりなので前作みたいに退場するキャラがいないことを祈るばかり…。