妹さえいればいい。 (11) (★★★★☆)

◼あらすじ
小説がまったく書けないという大スランプに苦しむ伊月を、恋人の那由多は優しく見守る。土岐や京は伊月を復活させるための方法を模索するのだが、結果は芳しくない。一方、女の子であることを隠さなくなった千尋にも、大きな変化が訪れるのだが…。そんななか、第16回GF文庫新人賞の授賞式が開催される。青葉や木曽たちが受賞してから、はやくも一年の月日が経っていたのだ。怒涛の流れに翻弄されながらも、主人公たちは足掻き続ける―。大人気青春ラブコメ群像劇、衝撃の第11弾登場!

◼感想
シリーズ11冊目。前回のスランプから脱することはないまま終了。撫子に引き続きまさかの千尋まで闇落ちとは…。春斗らしく誠実に対応してましたし、彼も京とどうなるか先行き不明で千尋にもまだチャンスがあるのかな?それがきっかけで伊月と父親が仲直りしたのは良かったと思います。
那由多とは別れてしまいましたか…。「俺の物語は、もうこの程度でいい」という伊月の心の呟きが切ない、小説に対して今までは全神経を注ぎ込んでいたのにいつの間にか妥協してしまっていた。那由多との別れをきっかけに今度こそ復活してほしいですが…。海津さんは少しアシュリーさんに構ってあげてください。