七姫物語 東和国秘抄 ~四季姫語り、言紡ぎの空~(★★★★☆)

 

 ■あらすじ

ある大陸の片隅。そこでは七つの都市が先王の隠し子と呼ばれる姫君を擁立し、国家統一を目指して割拠した。七宮カセンの姫に選ばれたカラスミ。彼女を担ぎ出したのは、テン・フオウ将軍とその軍師トエル・タウ。二人とも桁違いの嘘つきで素姓も知れないが、「三人で天下を取りにいこう」と楽しそうにそう話す二人の側にいられることで、カラスミは幸せだった。しかし、隣の都市ツヅミがカセンへ侵攻を始めて…。時代に翻弄されながらも自らの運命と向き合う少女の姿を描く、オリエンタルファンタジー

 

■感想

将軍・テンと軍師・トエルに見初められ七宮の姫に擁立された少女・カラスミを描くオリエンタルファンタジー。主人公・カラスミは優しくて純真な少女、彼女にとっては国がどうとかよりも大好きなテンやトエルと一緒にいられることの方が大切なんだよね。そんなカラスミの思いもよく分かる。メインの3人組はキャラも魅力的だし、バランスもとれていて好きになりました。カラスミとヒカゲの会話も和みました、ヒカゲが呼び捨てを強要するところとか。

ラスボスはクロハなのかな?確かに不思議な少女でした、今後カラスミが彼女とどう向き合っていくのか気になる。次なる敵は常盤姫、あまり犠牲者がでないといいけど。続きも順調に刊行されますように。