バーチャル人狼ゲーム 今夜僕は君を吊る(★★★★☆)

学園祭の出し物としてバーチャル空間での演劇を行うことになった高坂直登と二年四組の生徒達。ところが仮想空間へログインした彼らを待ち受けていたのは、自分達を襲う獰猛な狼からの逃亡という不可解な演目の強要。さらにルールを無視した生徒の現実世界での死だった!この演目が「人狼ゲーム」をモチーフにしているといち早く見抜いた高坂。しかしそれは、クラスメイトを疑い、吊るし上げるという最悪の展開を示唆するものであり…。そんな中、自ら狼役であることを名乗る出す生徒が現れ!?虚構と現実の世界で繰り広げられる死と隣り合わせの人狼ゲーム。極限の騙し合いが、クラスメイトの本性を暴き出す!

人狼ゲームをモチーフにしたバーチャル空間でのデスゲームに巻き込まれた生徒たち。誰が狼として暗躍しているのか、リアルの死に直結しているからこそそれぞれのキャラの醜さが浮き彫りになっていく。このゲームの企画を依頼した人間には同情の余地があるけど、中には本当に良い奴もいただけに全員を巻き込む必要はなかったような…。
委員長の悲痛な叫びが読んでて共感できた、こういう子現実にもいるよね。そして一番のお気に入りキャラは三木原、最後のアレで一気に株が上がりました。ラストは後味が悪いというかモヤモヤ感が残るというか…、高坂の最終的な選択が気になります。柊木はただのマスコットキャラじゃなかったのね。