86―エイティシックス―Ep.5 ―死よ、驕るなかれ―(★★★★☆)

探しに来なさい―。シンが聴いた“レギオン”開発者・ゼレーネと思しき呼び声。レーナたち『第86機動打撃群』は、その姿…白い斥候型が目撃されたという「ロア=グレキア連合王国」へと向かう。…だが。それは生への侮辱か、死への冒涜か。「連合王国」で行われている対“レギオン”戦略は、あの“エイティシックス”たちですら戦慄を覚えるほどの、常軌を逸したものであった。極寒の森に潜む敵が。そして隣り合う「死、そのもの」が彼らを翻弄する―。“連合王国編”突入のシリーズ第5巻!雪山に潜む怪物たちが、彼らに、笑みとともに問いかける。

シリーズ5冊目。シンたちはゼレーネと思しき姿が目撃されたロア=グレキア連合王国へと向かうことに。そこで行われているレギオン戦略は人間の脳を利用して機械人形を作るというもの。機械人形であるレルヒェはきちんと自我を持っているように見えるだけに、シンに言った「貴殿なんて、生きてるくせに」が深く突き刺さった。死への冒涜ともいえる戦略を実行した裏にはヴィーカの大切な人との約束が根底にあってウルっときた。
肝心のシンとレーナは未だ距離がありつつもしっかりと恋愛要素もあって満足。いつか二人で微笑みながら海を眺めてほしいと願わずにはいられない。続きをお待ちしています。