華舞鬼町おばけ写真館 灯り無し蕎麦とさくさく最中(★★★★☆)

「地下鉄の終電で降りた駅の、改札を抜けた先にある蕎麦屋は江戸の怪談『本所七不思議』の“灯り無し蕎麦”だった」不気味な動画を偶然見てしまった那由多は狭間堂に報告する。ポン助も浮世に怪談が増えている噂を聞きつけていて、一同は真相を確かめることに。終電で降りた駅の改札を進むが、そこにあったはずの蕎麦屋は無く!唖然とする彼らの前に現れたのは学生帽と黒マント姿の青年だった。シリーズ最強の禍が登場。

シリーズ4冊目。今回はいつもよりホラー要素多目。那由多たちの前に立ちはだかる新キャラ・嘘路が登場したり、円の生いたちが判明するなどストーリーが動いた回でした。微妙な距離感のあった狭間堂と円、円の中に「誰かの特別になりたい」という想いがあるならその「誰か」は狭間堂のことなんだろうなと。ひねくれてるけど本当は狭間堂を信頼していると思う。
そして嘘路に関しては謎のまま、これから色々と掘り下げていくのかな。蕎麦屋の話も地味に怖かったけど、姥ヶ池の話は悲しいお話でした。個人的にこのシリーズの中では一番面白かった巻でした。続きも楽しみです。