千年王国の盗賊王子(★★★★☆)

千年王国の盗賊王子 (講談社X文庫)

千年王国の盗賊王子 (講談社X文庫)

建国から千年の歴史を持つディアモント王国の第一王子・マルスは、城に夜襲をかけた盗賊団の正体を突き止める。どうやら彼らはそれぞれに事情を抱えながら、日中は正体を隠して城下で食堂を営んでいるらしい。マルスは賊を率いるアダムに対し、「捕縛や断罪はしない」ことを交換条件に、自分を盗賊団の一員に加えるよう迫るが…。盗賊と王子が共犯関係になったとき、千年王国を揺るがす大事件が起きる!

シリーズ一冊目、イラストに惹かれて購入。ひょんなことから王子を自分の盗賊団に入れることになったアダム。庶民の味方である義賊・闇の疾風、裕福な者だけではなく庶民にも幸せになってほしいと願う王子・マルス。二人の目的は結局ところ一緒であり、これから良いコンビになってくれそう。
クリスのツンツンっぷりが好み。ただ者ではないと思ってましたが、やっぱり予想通りすぎだった。思っていた以上に話のスケールが壮大。これはじっくり書くなら結構な巻数がないとおさまらないような気がする。まだ序盤のような雰囲気なので続きを読みたいと思います。