死神医師(★★★★☆)

「神の手」を持つ心臓外科医の桐尾裕一郎は、一年前に恋人の成海麻里を謎の自死で失ってから、死神に魂を売ってしまった―。安楽死を秘密裏に扱う医師「ドクター・デス」の存在が噂される敬洋病院で頻発する不審死事件。警視庁捜査一課の刑事であり、麻里の妹でもある沙耶は「死神医師」の正体が桐尾ではないかと不審を抱きはじめる。被害者を繋ぐ秘密と恋人の死の真相とは?

病院で起こる謎の不審死の裏で暗躍するドクターデス、彼の目的はあくまで恋人の死に関係した者達への復讐。自分が救った命の分だけ殺人をしてもいい、とか勝手に自分を許している時点で桐尾は狂っている。復讐の為だけに生きている、って感じですね。着実に復讐をはたしていく桐尾、一つ一つの復讐劇に桐尾の憎しみが込められていて執念を感じました。
肝心の黒幕はやっぱり…といった印象。個人的にもやっとするような終わり方というか、黒幕の勝利で終わってしまったのが残念。だからといって桐尾を応援していたわけではありませんが。黒幕はこれからどう生きていくのかな…。